若狭ぐじの
美味しさの秘密
御食国若狭を代表する美しいアカアマダイ
若狭湾を有する福井県若狭地方は、その昔、朝廷に食べ物を提供することを許された特別な国「御食国(みけつくに)」と呼ばれていました。その中でも、最高級食材として知られているのが「若狭ぐじ」です。朱色の美しい魚体と、身肉に甘みがあることに由来して、和名はアカアマダイといいます。「若狭ぐじ」と呼ばれるためには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。まず、延縄(はえなわ)漁や釣りで漁獲されたもの、姿・形が美しいこと、これらをクリアした500g以上のアマダイを厳選し「若狭ぐじ」として出荷しています。特別な「若狭ぐじ」は出荷のときにも、鮮度を保ち、魚を傷付けないように細心の注意を払います。
淡白で繊細な身と、気品のある旨味。鱗をつけたまま焼き上げる若狭焼きは絶品。
魚のうろこを取らずに一塩して、丁寧にタレを塗り重ねて焼き上げる料理を「若狭焼き」といい、若狭ぐじの代表的な食べ方の一つです。香ばしく香る鱗のパリパリとした食感と、舌の上でほどける繊細な白身は上品な甘みを感じられます。焼き物以外にも、昆布締めにして適度に水分を抜き、旨味を凝縮したお刺身、上品な甘い香りを引きたてた揚げ物、上質な白身を贅沢に味わえる酒蒸しや椀物など、様々な調理方法で美味しさが際立つ魚です。
若狭ぐじ『極』2020年デビュー
2020年11月、若狭ぐじの最上級ブランド「若狭ぐじ極」が誕生しました。若狭ぐじの中でも、重さが800g以上ある身が厚いもので、従来の若狭ぐじよりも生で食べられる期間が延びるよう、船上で活〆による血抜きと、神経抜きを施したものを「若狭ぐじ極」として認定しています。漁獲後すぐに船上で活〆・神経抜きをすることにより、美しい白身の色味とモチモチとした食感を生み出し、若狭ぐじの上品な甘みと旨味をより引き出しています。